父親の悩み
家族とコミュニケーションを取りたいと思っても、いつどんな風にしたら良いのかが分からない・・・そんな風に悩んでいるお父さんも少なくないかもしれません。
子どもが幼稚園くらいまでの時期であれば、子どもが積極的にいろいろな話をしてくれたでしょうし、一緒に遊ぶことも簡単でした。
しかし、子どもが成長して子どもなりの世界ができあがってくると、幼いころのようになんでもかんでも話すということはなくなりますし、時間的にもゆっくり一緒に過ごす時間はなかなか確保できなくなりますから、なおさら難しいと感じるでしょう。
たしかに、改まって話をしよう、などと考えばお互いに緊張してしまってうまく話すことができなくなるかもしれません。
気軽に、そしてスムーズに会話をする機会を設けるためには、食事の時間を使うのがもっとも有効でしょう。
食事の時間というのは、自然と気持ちがリラックスして話をしやすい状態になるものですし、会話が途切れてもその間は食べていればよいという気楽さもあります。
ビジネスの世界でも、最近は夜のお酒を飲みながらの接待ではなく、ランチタイムに一緒に昼食をとりながら商談をおこなう「ビジネスランチ」が普及しつつありますが、食事にはそのような心を解きほぐして話をしやすくする力があるのです。
会話のポイント
食事をしながらの家族の会話で注意をしたいのが、お互いが気分の悪くなるような話題はさけることです。
食事の時間にそのような話をすることは、健康にも悪影響ですし、せっかくの食事がまずくなってしまいます。
また、たとえば特定の家族にたいしてそのような話をしたとしても、食卓にはそれ以外の家族も同席しています。
関係のない家族まで、気分の悪い話に巻き込んでしまっては、食卓の雰囲気は台無しです。
そのようなことが続けば、家族はしだいに家で食事をするのを避けるようになったり、家族と一緒に食事をしなくなったりするかもしれません。
それでは本末転倒ですよね。
食卓での会話には、家族みんなが楽しく参加できるものを選ぶことが必要です。
特別なことである必要はありません。
その日の出来事などをお互いに報告しあうだけでもいいんですよ。
大切なのは、相手の話を否定したり、途中で遮ったり、あら探しをしたりせずにきちんと聞く姿勢。
それができる関係を築くことができる家族は、コミュニケーションもしっかりととれるはずです。