幼い子供にとって家族の意見は絶対
小さな子どもにとって、家庭というのは生活の中で大きなウエイトをしめる場所となります。
家族の言うことも大人以上に重要な意味を持ちます。
そんな中、コミュニケーションがきちんととれていないと深刻な問題を引き起こしてしまうことが多々あります。
その中のひとつとしてあるのが、子どもの精神面への影響なのです。
つまり、まだ広い世界を知らず、世の中の人の意見を広く聞く経験もしていない子どもにとっては、家庭というのが世界でもあります。
それに、家族の意見は絶対的な強さを持っているのです。
そのような時代に、適切なコミュニケーションを取ることなく過ごしてしまえば、当然本来手にすべきものを得られないまま成長していくことになります。
コミュニケーション不足の影響
成長過程において、何らかの影響が出てしまうということはだれでも容易に想像できますよね。
最近大きな社会的な問題となっている「引きこもり」これも、コミュニケーション不足が原因となっている場合が少なくないのです。
人間が成長していく過程というのは、必ずしも順調なことばかりではありません。
どこかの時点で、今までできていたことがうまくいかなくなったり、あるいは進学したときに友達を作れなかったりという「つまづき」を経験することはよくあることです。
このつまづき自体はよくあることで、これは成長の通過点として健全なことですが、このときに重要となるのは家族がそれにどう対処するかという点です。
つまづきを経験した子どもというのはあせり、なんでこうなってしまったのだろう・・・と自分をせめてしまいがちです。
このような時に、家族までもが一緒になって子どもを責めるのでは意味がありません。
追い詰めてしまうと子どもはどうすれば良いか分からなくなり、引きこもりなどの問題行動を起こしてしまうことがあるのです。
このような状態が幼い頃から日常的に続いた場合、その子どもは「アダルトチルドレン」となってしまうこともあります。
アダルトチルドレンというのは、子どもの頃に受けるべき愛情を受けずに育ってしまった人のこと。
人間関係やものの考え方、生き方そのものなどに長期にわたって悪影響を及ぼしてしまいます。
そのような問題を抱えてしまうと、鬱病や心身症などを起こしやすくなり、状況を改善するには長い時間がかかってしまうこともあるのです。
たかがコミュニケーションと思うかもしれません。
しかし、子ども時代の家族とのコミュニケーションは、その人の一生を左右するとても重要なものなのです。