親の役割
結婚して子供が生まれると、妻と夫は自然に「母親と父親」になり、それぞれの役割を果たす様になります。
親にとって、一番大きな仕事は「子育て」。
特に、母親の人生は子供の誕生と共に大きく変化します。
そんな親の役割についてお話をしていいます。
「育児」という漢字をご存知でしょうか。
これは、「子供を育てる」という意味のある漢字ですよね。
でも、一部でこの漢字を「育自」としているところがあります。
これは、「自分を育てる」という意味。
そう、育児というのは子供を育てる行為でありながら、一方で「自分を育てる」という行為でもあります。
子供が生まれると、親となった二人の生活は一変します。
小さい頃は、子供は2時間おきにおきておっぱいをほしがりますし、おむつを変えないと泣きます。
そんな生活の中で、母親は必死に子供を育てていきます。
また、少し大きくなると予防接種などがはじまり、熱を出せば病院に連れて行くなど、自然に「親としてやらなければならないこと」をしていきます。
子どもと一緒に成長していく
しかし、本当の意味で両親が自分を試されるのは、子供に自我が出てきた時。
子供は自我が育つと「個性」が出て来るようになりますし、それによってわがままを言う様にもなるし、ああしたいこうしたいなどと気持ちを伝える様にもなります。
この中で、親はいいことと悪いことをしっかりと子供に伝えなければなりません。
時には大声をあげることもあるし、子供が泣くこともあるかもしれません。
しかし、そんな時でも子供の成長は止まってくれません。
親の多くは、こういう「子供たちとのやりとり」「しつけの問題」の狭間で非常に悩むといます。
自分の子供だって、いつもいつも理由なく「無二の愛情」を注いでやれるわけではありません。
子供に対する苛立ち、葛藤、そして子育ての難しさ・・・子供が成長するにつれ、これらのことを実感する機会は少しずつ大きくなっていくかもしれません。
でも、こうやって悩んで、人は大きくなっていくのです。
母親のおなかの中から生まれた子供が、毎日少しずつ大きくなっていく様に、親も日々成長して、おおきくなっていきます。
子供を通して、自分自身が成長していくこと、そして親としての役割を果たす様になること・・・そのことを実感し、きちんと成長をすることができる様になっていきます。
こういう「成長」が大切なのです。
親が親としての役割をきちんと果たすことができるのは、子供が成長させてくれるからなのです。